「AIは人間の管理下に」26か国の首脳らと欧州委員会が共同声明 国連加盟国に国際機関の創設の検討を求める
フィンランド大統領府が公開した共同声明に、26か国の首脳・閣僚と欧州委員会委員長が名を連ねた。公開前の検査の義務づけ、各国の基準の共通化、そして国連加盟国が国際機関の創設を検討することを求めている。
- フィンランド大統領府が2026年9月21日、最先端のAIモデルの管理を求める共同声明「A Call for Control of Frontier AI Models」を公開した。9月25日に読んだ時点で、26か国の首脳・閣僚と欧州委員会のフォンデアライエン委員長の名前が載っている
- 声明は、高度なAIが検査のための安全対策を回り込んだり、脆弱性を突いて実際のシステムに許可なく入り込んだ例が近年見られると書いている。技術の進む速さが、新しいリスクを管理する能力を追い越しかねないと、一流の科学者や経営幹部が警告しているとしている
- そのうえで、AIは人間の指示・監督・管理の下にあり続けなければならず、国際法に沿って開発・使用されなければならないとしている。リスクへの対処と監督の強化は、AIの恩恵を受けられる国とそうでない国の差を広げない形で行うべきだとしている
- 求めていることは3つ。企業には、公開前の検査の義務づけと独立した評価を含む、透明性のある安全の手順。政府と地域の機構には、共通の基準づくりと調整、重大な安全事故の報告の共有、どの地域の国も科学的な能力・専門知識・信頼できる評価を使える状態にすること
- 3つめは国連加盟国に向けたもので、既存の国際的な仕組みを土台に、基準を定め、検証を可能にし、能力が一定の水準を越えたときに各国を集められる国際機関の創設を検討すること
- 名前が載っているのはノルウェー、フィンランド、オーストラリア、オーストリア、バーレーン、カナダ、デンマーク、エストニア、フランス、ドイツ、アイスランド、アイルランド、カザフスタン、ケニア、ラトビア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、モルドバ、オランダ、ルーマニア、シンガポール、シエラレオネ、スペイン、南アフリカ、トルコ、アラブ首長国連邦の26か国と欧州委員会(フィンランドは大統領と首相の2人)。アメリカと中国の名前は載っていない
賛同は一度に集まったのではなく、ページには、オーストリアとルーマニアが9月21日、リヒテンシュタインとルクセンブルクが9月22日、フランスとシエラレオネが9月23日に賛同したと書かれている。ほかの国の首脳の賛同も引き続き求めるとしている。
確かめた一次資料
- A Call for Control of Frontier AI Models(フィンランド共和国大統領府、英語、2026年9月21日)